“あらあら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒々51.7%
暴々31.0%
粗々10.3%
暴暴3.4%
粗暴3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ああ、それでわかった。女の選手達が、大坂ダイハンのことをボンチとか、ボンボンとか呼んでいるのは、そういう意味か」と、言えば、松山さんも荒々あらあらしく
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
言葉付きさえ暴々あらあらしく、「其方そなたは私の身の上を、何やかやと悪く言うが、その悪口に相当した、卑しい私と成ったのも、もとはと言えば其方のせいじゃ」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
栗の木はいつしかガツシリした姿勢と粗々あらあらしい木肌とを持つた立派な一本立の木になつた。さうして愈激しい生長の慾望と愛と力とに燃え上つた。
愛の詩集:03 愛の詩集 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
例の男の太い掠れた叫びや、金切声をあげている女、酒場の亭主の仲裁する声などが、交錯された一瞬間に最も暴暴あらあらしい生命の動物性を煽り立てた、私は表へとび出して行った。
或る少女の死まで (新字新仮名) / 室生犀星(著)
私の粗暴あらあらしい語気に吃驚びっくりしたのであろう。一瞬嫂は呆れたように私を見上げて膝を突いたが
逗子物語 (新字新仮名) / 橘外男(著)