家主おほや)” の例文
裏の家主おほやさんでさう言つて下すつたんだけど、お安が言ふんでは、よくそこいらへ出てべちや/\下らない事をしやべつたりしてゐるといふから、そんな女では困ると思つてね。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
家主おほやさんへ行つて、火鉢を二つ三つと、帳場で使ふ當り箱と、掛物を一幅借りて來い——何だつて構はないとも、山水でも花鳥でも、お佛樣でも、——相手は質屋だ。それ位の品が無い筈は無いよ」