“やだま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矢弾64.0%
矢玉12.0%
矢丸8.0%
矢弾丸8.0%
家主4.0%
弓矢銃丸4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
全勝の花冠は我が頭上に在焉あり。敵は見ン事鉄嶺以北に退却した。剣折れ、馬斃れ、矢弾やだまが尽きて、戦の続けられる道理は昔からないのだ。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
たとえ、尊王の赤心、反徳川の意気、胸に炎々たるものがあっても、下手なことをしたひには、藩祖正勝はんそまさかつ以来の渭之津いのつの城の白壁に、矢玉やだま煙硝玉えんしょうだまの穴があくはめとなる。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二十八日卯の頃、総軍十二万五千余は、ひとしく内城に迫った。城中の宗徒も今日が最後と覚悟したから、矢丸やだまを惜しまず、木石を落し、器具に火をつけて投げ、必死に防ぐ。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
城兵は存分にひきつけて必中の矢弾丸やだまをあびせ、また不意に斬って出ては縦横に暴れまわった、その戦いぶりの精悍せいかんさと領民の協力がひとつになって、三万の大軍を釘付くぎづけにしてしまったのである。
荒法師 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
松「塩梅あんばいに僕の手に這入ったが、家主やだまア東京へ往ったじゃアねえか」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)