“矢丸”の読み方と例文
読み方割合
やだま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
慶長二年に父の吉次が死んで吉之丞の代になると、二度目の朝鮮征伐に義弘について泗川しせんに行き、粮米荷頭ろうまいにがしらと小荷駄才領を兼帯けんたいでやり、矢丸やだまの下を駆けまわった。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
二十八日卯の頃、総軍十二万五千余は、ひとしく内城に迫った。城中の宗徒も今日が最後と覚悟したから、矢丸やだまを惜しまず、木石を落し、器具に火をつけて投げ、必死に防ぐ。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)