“わいか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
猥歌80.0%
淮河20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ゆうべ夜半よなか過ぎ迄、そこでは猥歌わいかの手拍子や音曲が聞え、こういう武家の住宅地にはあるまじき湯女ゆなの姿が出入りしていたという事である。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、武蔵は、扇屋の庭にたたずみながら、彼方あなたの花やかな灯影ほかげを見ていた。けれど奥深い座敷の方には変らない「買手かいてども」の猥歌わいかや三絃が満ちていて、吉野にこっそり会って行くすべもない。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
福等は余衆を率いて営に入り、塁門をふさぎて堅守しけるが、福この令を下して、明旦めいたん砲声三たびするを聞かば、かこみを突いて出で、糧に淮河わいかに就くべし、と示したり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
諸将これをあやぶみてものいえども、王かず。いで蕭県しょうけんを略し、淮河わいかの守兵を破る。四月平安小河しょうかに営し、燕兵河北かほくる。総兵そうへい何福かふく奮撃して、燕将陳文ちんぶんり、平安勇戦して燕将王真おうしんを囲む。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)