“いやら”のいろいろな漢字の書き方と例文

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

連れた可厭（いやら）しいお客がござって迷惑なら、私家（わしとこ）へ来て、屈（かが）んで居ッさい。どれ、店を開けておいて、いかいこと油を売ったぞ、いや、どッこいな。

黒百合 (新字新仮名) ／泉鏡花(著)

「だッて、気分が悪かッたンですものを」と淫哇（いやら）しい、形容も出来ない身振り。

浮雲 (新字新仮名) ／二葉亭四迷(著)

亭主に向いては威権（いけん）甚（はなは）だ強過れど爾（さ）ればとて恭（うやま）わざるに非（あら）ず、人附（ひとづき）も甚（はなは）だ好ければ猥（いやら）しき振舞は絶（たえ）て無く

血の文字 (新字新仮名) ／黒岩涙香(著)

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