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やす
ふりがな文庫
“
寢
(
やす
)” の例文
新字:
寝
「今晩は、今晩は。……もうお
寢
(
やす
)
みだすか。」と、重吉が太政官の隱居の戸を叩いてゐるのが、ツイ一重隣りからのやうに聞えた。
太政官
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「この子は、直ぐ
寢
(
やす
)
ませた方がいゝでせう! 疲れてるやうですから。くたびれて?」と彼女は、私の肩に手を置いて訊いた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「私はお豊と一緒に
寢
(
やす
)
みますから、何んにも知りませんよ。
梯子
(
はしご
)
はたつた一つ、あの通り奉公人達の枕元を通らなきや、何處へも行けません。ホ」
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ひそかに天皇のお
寢
(
やす
)
みになつているのを伺つて、そばにあつた大刀を取つて、天皇のお
頸
(
くび
)
をお斬り申してツブラオホミの家に逃げてはいりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
恰度空いた室があつたから、其晩だけ政男さんは其方へお
寢
(
やす
)
みになつたんですけど、朝になつたら面白いのよ。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
「僕が持つてゐても無くなるんです。何か食べて今夜はもう
寢
(
やす
)
んで下さい。」私は格子をあけた。
蒼白き巣窟
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
「お
寢
(
やす
)
みだ。」と、例の淋しさうな聲で小さくさう言ひつゝ、
徐
(
そ
)
つと出て行つた。早く下へ行つて診察室に歸らなければ、看護婦は一人しかゐないのにと冷吉は思つた。
赤い鳥
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
「向うの部屋には何にも見えはしませんよ。あなたは醉ってるんです、お
寢
(
やす
)
みなさい!」
永遠の夫
(旧字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
カピ長 なにさ/\、
乃公
(
おれ
)
が
馳驅奔走
(
かけずりまは
)
るわさ、さすれば、
大丈夫
(
だいぢゃうぶ
)
、どうにかなるわさ。
卿
(
そなた
)
は、ヂュリエットの
許
(
とこ
)
へ
往
(
い
)
て、
着
(
き
)
る
物
(
もの
)
を
手傳
(
てつだ
)
うてやりゃ。
乃公
(
おれ
)
は
今夜
(
こんや
)
は
寢
(
やす
)
むまい。はて、
任
(
まか
)
せておきゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「どれ妾はもう寢よう。明朝はお前だちもゆつくり
寢
(
やす
)
むがいゝよ。」
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
戸
(
と
)
をあけたまゝで、お
宅
(
たく
)
ぢやあ
皆
(
みな
)
さん、お
寢
(
やす
)
みのやうでした。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ようくお
寢
(
やす
)
み
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
ところがその姉は大變醜かつたので恐れて返し送つて、妹の木の花の咲くや姫だけを
留
(
と
)
めて一夜お
寢
(
やす
)
みになりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
『マア。ですけれど今夜は、宅が風邪の氣味で
寢
(
やす
)
んでるもんですから、厭だつたけど一人行つて來ましたの。』
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「
寢
(
やす
)
んで居りましたが、——私が行くと眼を覺して、少し頭痛がするから、窓を明けてくれと申しました」
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お
寢
(
やす
)
みのとこを御苦勞はんだした。」と、助役はペコ/\頭を下げて、汗も出ぬ額を頻りに拭いた。
太政官
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
あちらの方には、立派な道具などがあるには違ひないのでございますが、ひどく
陰氣
(
いんき
)
でガランとしてをりまして、私なぞとても一人で
寢
(
やす
)
む氣にはなれませんのでございますよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「だつたらなほ
寢
(
やす
)
んでゐた方が、からだが休まるぢやないか。」
渚
(旧字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
「
兄
(
あん
)
さん、もう皆
寢
(
やす
)
みませうつて。」
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
「あの、濟みませんが、お孃さんは
寢
(
やす
)
んで居ります、え、お
風邪
(
かぜ
)
で御座います。どんな御用でせう?」
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこで天皇が御心配遊ばされてお
寢
(
やす
)
みになつている時に、御夢に神のおさとしをお得になりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
『まあ早いことお前さん達は、まだ/\
寢
(
やす
)
んでらつしやれば可いのに。』と笑顏を作つた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
かうして
寢
(
やす
)
んだ私は、少くとも暮れ初めた頃は寒くなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
してもらひ、晝頃までには、何うやら
斯
(
か
)
うやら皆んな人心地がつきましたが、晝過になつて、つはりで
寢
(
やす
)
んでゐた家内がブリ返し、一
刻
(
とき
)
ばかり苦しんで、たうとう——
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今晩は何もしなくても
可
(
い
)
いから、
先刻
(
さつき
)
教へたアノ
洋燈
(
ランプ
)
をつけて、四疊に行つてお
寢
(
やす
)
み。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
平次は母屋の奧の一と間、八疊の
贅
(
ぜい
)
を極めた部屋に、生れて初めての絹夜具に包まれて
寢
(
やす
)
みました。
銭形平次捕物控:027 幻の民五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
然
(
さ
)
うかえ、でもマア
悠乎
(
ゆつくり
)
寢
(
やす
)
んでれば
可
(
よ
)
かつたのに、御苦勞でしたな。』
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
娘が
寢
(
やす
)
んだ部屋の隣に置いてあつた、何とか言ふ大名道具の香爐が無くなつたさうで——娘が歸つてから氣が付くと、追手でも掛けたやうに、番頭の甚助さんが飛んで來て
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香爐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『遲くなりまして、新坊さんももうお
寢
(
やす
)
み?』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「人間が消えてなくなるわけはないよ、妹さんが
寢
(
やす
)
む前に脱出したんだらう」
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いえ、私が
寢
(
やす
)
む迄、姉は六疊でお仕事をして居りました」
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「隣には私が
寢
(
やす
)
んでおります」
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
寢
部首:⼧
14画
“寢”を含む語句
寢床
寢臺
御寢
寢室
假寢
寢所
寢靜
寢衣
晝寢
寢覺
寢鎭
寢苦
寢入
寢處
寢醒
寢惚
率寢
寢顏
寢言
寢込
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