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寢
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ね
ふりがな文庫
“
寢
(
ね
)” の例文
新字:
寝
早
(
はや
)
く
眼
(
め
)
がさめても
何時
(
いつ
)
までも
寢
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
るのがいゝか、
遲
(
おそ
)
く
眼
(
め
)
がさめてもむつくり
起
(
お
)
きるのがいゝか、そのことで
兄弟
(
きやうだい
)
が
爭
(
あらそ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
女郎屋
(
ぢよらうや
)
と
云
(
い
)
ふわけには
行
(
ゆ
)
かず、まゝよとこんな
事
(
こと
)
はさて
馴
(
な
)
れたもので、
根笹
(
ねざさ
)
を
分
(
わ
)
けて、
草
(
くさ
)
を
枕
(
まくら
)
にころりと
寢
(
ね
)
たが、
如何
(
いか
)
にも
良
(
よ
)
い
月
(
つき
)
。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ほんとうにげんげを
摘
(
つ
)
みに
來
(
き
)
て、
野
(
の
)
に
寢
(
ね
)
る
人
(
ひと
)
がありませうか。
狐
(
きつね
)
にでもつまゝれなければ、さういふことをするはずがありません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
二人の賓客を次の室にやすませて、瀧口は孤燈の
下
(
もと
)
に只〻一人
寢
(
ね
)
もやらず、つら/\
思𢌞
(
おもひめぐ
)
らせば、痛はしきは維盛卿が身の上なり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
また
秋
(
あき
)
になつて、まち
子
(
こ
)
夫婦
(
ふうふ
)
は
去年
(
きよねん
)
とおなじやうに
子供
(
こども
)
の
寢
(
ね
)
てる
時
(
とき
)
の
食後
(
しよくご
)
などは、しみ/″\と
故郷
(
こきやう
)
の
追憶
(
つひおく
)
にふけるのであつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
▼ もっと見る
乳母 またしてもお
干渉
(
せっかひ
)
を
爲
(
し
)
やしゃります、さゝ、お
就褥
(
やすみ
)
なされませ。
誓文
(
せいもん
)
、
明日
(
あす
)
は
病人
(
びゃうにん
)
にならしゃりませうぞえ、
此夜
(
こよひ
)
寢
(
ね
)
やしゃらぬと。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
去
(
さる
)
十三
日
(
にち
)
の
夜
(
よ
)
、
僕
(
ぼく
)
は
獨
(
ひと
)
り
机
(
つくゑ
)
に
倚掛
(
よりかゝ
)
つてぼんやり
考
(
かんが
)
へて
居
(
ゐ
)
た。十
時
(
じ
)
を
過
(
す
)
ぎ
家
(
いへ
)
の
者
(
もの
)
は
寢
(
ね
)
てしまひ、
外
(
そと
)
は
雨
(
あめ
)
がしと/\
降
(
ふ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
本
(
ほん
)
に
商賣人
(
しようばいにん
)
とて
憎
(
に
)
くらしい
物
(
もの
)
と
次第
(
しだい
)
におもふ
事
(
こと
)
の
多
(
おほ
)
くなれば、いよ/\
寢
(
ね
)
かねて
奧方
(
おくがた
)
は
縮緬
(
ちりめん
)
の
抱卷
(
かいまき
)
打
(
うち
)
はふりて
郡内
(
ぐんない
)
の
蒲團
(
ふとん
)
の
上
(
うへ
)
に
起上
(
おきあが
)
り
給
(
たま
)
ひぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
漸くに二人
着
(
き
)
て
寢
(
ね
)
し事なれば吉之助に
着
(
き
)
せる物なく其夜は
右
(
みぎ
)
の三布蒲團を吉之助に着せ夫婦は
夜中
(
やちう
)
辻番
(
つじばん
)
を
抱
(
だい
)
て夜を
明
(
あか
)
しけれども是にては主人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
爾は女の足をひきかつぎ
寢
(
ね
)
ることによりて、その素足に供養し流涕することによりて、爾の魚の大をなす所以である。
散文詩・詩的散文
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
澄
(
す
)
んだ
空
(
そら
)
の
月
(
つき
)
を
寢
(
ね
)
ながら
眺
(
なが
)
める、
人
(
ひと
)
いきれから
逃
(
のが
)
れた
郊外
(
こうがい
)
の
樂
(
たのし
)
みは、こゝに
止
(
とゞ
)
めを
刺
(
さ
)
す……それが
觀
(
み
)
られない。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
「そして、ひもじいでせう、きつと。
寢
(
ね
)
る前に何か御飯を食べさせておやりなさい。ミラアさん。御兩親を離れて、學校へ來たのは、
最初
(
はじめて
)
なの、お孃さん?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そして、——
寢
(
ね
)
てはならん‥‥と、一
所懸命
(
しよけんめい
)
に
考
(
かんが
)
へてはゐながら、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にかトロリと
瞼
(
まぶた
)
が
落
(
お
)
ちて、
首
(
くび
)
がガクリとなる。
足
(
あし
)
がくたくたと
折
(
を
)
れ
曲
(
まが
)
るやうな
氣
(
き
)
がする。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
乃
(
そこ
)
で
福鼠
(
ふくねずみ
)
が
身振
(
みぶる
)
ひして、
寢
(
ね
)
たまゝで
唄
(
うた
)
ひ
初
(
はじ
)
めました『きら/\、きら/\、きら/\、きら/\、——』
餘
(
あま
)
り
長
(
なが
)
く
續
(
つゞ
)
けて
居
(
ゐ
)
るので、
皆
(
みん
)
ながそれを
抑
(
おさ
)
えつけて
止
(
や
)
めさせました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
勘次
(
かんじ
)
はどうも
卯平
(
うへい
)
が
厭
(
いや
)
で
且
(
か
)
つ
怖
(
おそ
)
ろしくつて
仕
(
し
)
やうがないので
少
(
すこ
)
し
身體
(
からだ
)
が
恢復
(
くわいふく
)
しかけると
皆
(
みんな
)
が
田
(
た
)
へ
出
(
で
)
た
後
(
あと
)
でそつと
拔
(
ぬ
)
けて
村
(
むら
)
の
中
(
うち
)
の
姻戚
(
みより
)
の
處
(
ところ
)
へ
行
(
い
)
つて
板藏
(
いたぐら
)
の二
階
(
かい
)
へ
隱
(
かく
)
れて
寢
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ほー、えれい
勢
(
いきほひ
)
だ、
一方
(
いつぽう
)
では
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
を
作
(
こしら
)
へながら、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
も
豫定通
(
よていどう
)
りに
竣成
(
しゆんせい
)
したとなると、
吾等
(
われら
)
が
馬鹿
(
ばか
)
を
見
(
み
)
て
居
(
を
)
つた
間
(
あひだ
)
に、
大佐閣下
(
たいさかくか
)
も、
其
(
その
)
餘
(
よ
)
の
水兵
(
すいへい
)
共
(
ども
)
も、
寢
(
ね
)
ないで
働
(
はたら
)
いた
譯
(
わけ
)
だな。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「すべて朝廷の人たちは、朝は朝廷に參り、晝はシビの家に集まります。そこで今はシビがきつと
寢
(
ね
)
ているでしよう。その門には人もいないでしよう。今でなくては謀り難いでしよう」
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
其處には世にも
謹
(
つゝ
)
しみ深い女房が、
寢
(
ね
)
もやらず平次の歸りを待つて居るのです。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
成程
(
なるほど
)
私
(
わたくし
)
の
塾
(
じゆく
)
には
規則
(
きそく
)
と
申
(
まを
)
しても
唯
(
た
)
だ
何時
(
なんどき
)
に
寢
(
ね
)
る、
起
(
おき
)
るといふ
丈
(
だけ
)
で、
其外
(
そのほか
)
に
之
(
これ
)
を
守
(
まも
)
れ、これを
行
(
おこな
)
へといふやうな
命令的
(
めいれいてき
)
の
事
(
こと
)
は
更
(
さら
)
に
申
(
まを
)
さないが、
其
(
そ
)
の
代
(
かは
)
り、
何事
(
なにごと
)
も
自營獨立
(
じえいどくりつ
)
の
精神
(
せいしん
)
を
籠
(
こ
)
めて
遣
(
や
)
つて
貰
(
もら
)
ひたい。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
うしみつと夜のふけゆけば草木みな
寢
(
ね
)
にしづむらしまして墓原
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
又
(
ま
)
た
或時
(
あるとき
)
は
僕
(
ぼく
)
が
寢
(
ね
)
て
仕舞
(
しま
)
つてからカテリーナ
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
深きを比べ難からむ、彼は
眠
(
ねぶ
)
りて
寢
(
ね
)
おびれて
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
竹柏
(
なぎ
)
の
老木
(
おいき
)
は、
寢
(
ね
)
おびれの
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
或
(
あるひ
)
は遠征隊の兵士が
寢
(
ね
)
る
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
君
(
きみ
)
しばしうたゝ
寢
(
ね
)
のまに
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
おまけに、もえ
黄
(
ぎ
)
の
夜具
(
やぐ
)
ぶろしきを
上被
(
うはつぱ
)
りにかけて、
包
(
つゝ
)
んで
寢
(
ね
)
た。
一
(
ひと
)
つはそれに
對
(
たい
)
する
敵愾心
(
てきがいしん
)
も
加
(
くは
)
はつたので。……
先
(
ま
)
づ
奮發
(
ふんぱつ
)
した。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
父
(
とう
)
さんもその
書院
(
しよゐん
)
に
寢
(
ね
)
ましたが、
曾祖母
(
ひいおばあ
)
さんが
獨
(
ひと
)
りで
寂
(
さび
)
しいといふ
時
(
とき
)
には
離
(
はな
)
れの
隱居部屋
(
ゐんきよべや
)
へも
泊
(
とま
)
りに
行
(
い
)
くことが
有
(
あ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
カピ長 さらば、
先
(
ま
)
づお
歸
(
かへ
)
りあれ。なれば
木曜日
(
もくえうび
)
と
定
(
き
)
めまする。……
卿
(
そなた
)
は
寢
(
ね
)
る
前
(
まへ
)
に
女
(
むすめ
)
に
逢
(
あ
)
うて、
當日
(
たうじつ
)
の
準備
(
こゝろまうけ
)
をさせたがよい。……おさらばでござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
却
(
かへつ
)
て
説
(
とく
)
吉兵衞は
宿
(
やど
)
りし
山家
(
やまが
)
の樣子何かに付て
疑
(
うたが
)
はしき事のみなれば
枕
(
まくら
)
には就けど
寢
(
ね
)
もやらず
越方
(
こしかた
)
行末
(
ゆくすゑ
)
のことを案じながらも
先刻
(
せんこく
)
主人
(
あるじ
)
の言葉に奧の一間を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その
晩
(
ばん
)
、
暑
(
あつ
)
さを
拂
(
はら
)
ふ
凉雨
(
れうう
)
が
來
(
き
)
た、
昨夜
(
ゆうべ
)
猫
(
ねこ
)
のために十
分
(
ぶん
)
に
寢
(
ね
)
られなかつた
入
(
い
)
れ
合
(
あは
)
せに
今夜
(
こんや
)
は
熟睡
(
じゆくすゐ
)
しようと
思
(
おも
)
つた。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
我
(
お
)
れが
私立
(
しりつ
)
の
寢
(
ね
)
ぼけ
生徒
(
せいと
)
といはれゝばお
前
(
まへ
)
の
事
(
こと
)
も
同然
(
どうぜん
)
だから、
後生
(
ごせう
)
だ、どうぞ、
助
(
たす
)
けると
思
(
おも
)
つて
大萬燈
(
おほまんどう
)
を
振廻
(
ふりまわ
)
しておくれ、
己
(
お
)
れは
心
(
しん
)
から
底
(
そこ
)
から
口惜
(
くや
)
しくつて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その夜、私はミラア先生が
添
(
そ
)
ひ
寢
(
ね
)
して呉れるやうになつてゐた。彼女は私に手傳つて着物を
脱
(
ぬ
)
がしてくれた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
浮
(
う
)
き
寢
(
ね
)
といふのは、
水鳥
(
みづとり
)
が、
波
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
で
寢
(
ね
)
ることから
移
(
うつ
)
つて
來
(
き
)
て、
人間
(
にんげん
)
にも、
舟旅
(
ふなたび
)
の
夜泊
(
よどま
)
りの
場合
(
ばあひ
)
に
用
(
もち
)
ひます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
俺
(
お
)
らがな
此
(
こ
)
んで三百
挺
(
ちやう
)
一
遍
(
ぺん
)
に
火
(
ひい
)
點
(
つ
)
けたんだから、
俺
(
お
)
らがむしやらなこと
大好
(
だえすき
)
のがんだから、いや
本當
(
ほんたう
)
だよ、
俺
(
お
)
ら
恁
(
こ
)
んで
腹疫病
(
はらやくびやう
)
くつゝいた
時
(
とき
)
だつて
到頭
(
たうとう
)
寢
(
ね
)
ねえつちやつたかんな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「おい、
寢
(
ね
)
ちやあ
危
(
あぶな
)
いぞ‥‥」と、
私
(
わたし
)
は
度毎
(
たびごと
)
にハラハラして
彼
(
かれ
)
の
脊中
(
せなか
)
を
叩
(
たた
)
き
著
(
つ
)
けた。が、
瞬間
(
しゆんかん
)
にひよいと
氣
(
き
)
が
附
(
つ
)
いて
足元
(
あしもと
)
を
堅
(
かた
)
めるだけで、また
直
(
す
)
ぐにひよろつき
出
(
だ
)
すのであつた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
お
互
(
たがひ
)
になんとなくつまらない、とりとめもない
不安
(
ふあん
)
と
遣瀬
(
やるせ
)
なさが、
空虚
(
くうきよ
)
な
心
(
こゝろ
)
を
包
(
つゝ
)
んでゐるやうであつた。
二人
(
ふたり
)
は
家
(
いへ
)
にゐることが
淋
(
さび
)
しく、
夜
(
よる
)
になつて
寢
(
ね
)
ることがものたりなかつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
又
(
また
)
金絲雀
(
かなりや
)
は
顫
(
ふる
)
へ
聲
(
ごゑ
)
で、『お
歸
(
かへ
)
りよ、
皆
(
みン
)
な!もう
寢
(
ね
)
る
時分
(
じぶん
)
ぢやないか!』と
其子供等
(
そのこどもら
)
を
呼
(
よ
)
びました。
種々
(
いろ/\
)
の
口實
(
こうじつ
)
を
設
(
まう
)
けて、
皆
(
みン
)
な
殘
(
のこ
)
らず
立去
(
たちさ
)
つた
後
(
あと
)
には、
唯
(
たツ
)
た
愛
(
あい
)
ちやん
一人
(
ひとり
)
になつて
了
(
しま
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
ナニ、ナニ、
决
(
けつ
)
して
其樣
(
そん
)
な
心配
(
しんぱい
)
は
御無用
(
ごむよう
)
です、
君
(
きみ
)
と
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
とは
此
(
この
)
島
(
しま
)
の
賓客
(
ひんきやく
)
であれば、たゞ
食
(
く
)
つて
寢
(
ね
)
て、
自由
(
じゆう
)
な
事
(
こと
)
をして、
電光艇
(
でんくわうてい
)
の
竣成
(
しゆんせい
)
する
日
(
ひ
)
まで、
氣永
(
きなが
)
く
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
れば
夫
(
そ
)
れでよいのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
お濱は
一
(
ひ
)
と
晩
(
ばん
)
寢
(
ね
)
なかつたらしい顏を擧げて、斯う言ひ切るのです。
銭形平次捕物控:047 どんど焼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夜はしげく軍馬
寢
(
ね
)
に來し草の原馬臭き肌のこもりかなしも
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
常陸の
新治
(
にいはり
)
・
筑波
(
つくば
)
を
過
(
す
)
ぎて
幾夜
(
いくよ
)
寢
(
ね
)
たか。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
身は
寢
(
ね
)
くたれの
長姿
(
たけすがた
)
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
天狗
(
てんぐ
)
の
俎
(
まないた
)
といひますやうな
大木
(
たいぼく
)
の
切
(
き
)
つたのが
据置
(
すゑお
)
いてあるんです。
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
へ、
私
(
わたし
)
は
内外
(
うちと
)
の
衣
(
きぬ
)
を
褫
(
と
)
られて、そして
寢
(
ね
)
かされました。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『そんなことを
言
(
い
)
つて
兄
(
にい
)
さんが
威張
(
ゐば
)
つても、
何時
(
いつ
)
までも
兄
(
にい
)
さんのやうに
寢
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
たら、
眼
(
め
)
がさめないのも
同
(
おな
)
じことです。』
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
長庵ぬからず成程先月頃は病氣にて
密通
(
みつつう
)
致さねども
唯
(
たゞ
)
寢
(
ね
)
て居し處を
見顯
(
みあら
)
はされしと云ひ
直
(
なほ
)
さんとするを越前守殿大音
揚
(
あげ
)
汝
(
おの
)
れ長庵初めは密通に及びし處を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
……
奧
(
おく
)
よ、
其許
(
そなた
)
は
寢
(
ね
)
る
前
(
まへ
)
に
女
(
むすめ
)
に
逢
(
あ
)
うて、
婿
(
むこ
)
がねパリスどのゝ
深
(
ふか
)
い
心入
(
こゝろいれ
)
の
程
(
ほど
)
を
知
(
し
)
らせて、よいかの、
次
(
つぎ
)
の
水曜日
(
すゐえうび
)
には……いや、
待
(
ま
)
ちゃれ、けふは
何曜日
(
なにえうび
)
ぢゃ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
人事
(
ひとごと
)
我事
(
わがこと
)
分別
(
ふんべつ
)
をいふはまだ
早
(
はや
)
し、
幼
(
おさな
)
な
心
(
ごゝろ
)
に
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
の
花
(
はな
)
のみはしるく、
持
(
もち
)
まへの
負
(
ま
)
けじ
氣性
(
ぎせう
)
は
勝手
(
かつて
)
に
馳
(
は
)
せ
廻
(
まわ
)
りて
雲
(
くも
)
のやうな
形
(
かたち
)
をこしらへぬ、
氣違
(
きちが
)
ひ
街道
(
かいだう
)
、
寢
(
ね
)
ぼけ
道
(
みち
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あの
新治
(
にひばり
)
の
近邊
(
きんぺん
)
の
筑波
(
つくば
)
をとほり
過
(
す
)
ぎて、
今夜
(
こんや
)
で
幾晩
(
いくばん
)
寢
(
ね
)
て
來
(
き
)
たとおもふ、といはれたのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
やがて
台所
(
だいどころ
)
の
片
(
かた
)
づけ
物
(
もの
)
を
済
(
す
)
ました
奧
(
おく
)
さんは
次
(
つぎ
)
の
間
(
ま
)
に
寢
(
ね
)
かしてある子
供
(
ども
)
の
様
(
やう
)
子をちよつと
見
(
み
)
てくると、また
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
へはいつて※て、
障
(
しやう
)
子
近
(
ちか
)
くに
引
(
ひ
)
きよせた
電燈
(
でんとう
)
の下で
針仕事
(
はりしごと
)
にとりかゝつた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「さうかあ、そんぢや
惡
(
わる
)
かつたつけな
爺
(
ぢい
)
そんぢや
俺
(
お
)
れ
今
(
いま
)
入
(
せ
)
えてやつかんなよ」おつぎは
勘次
(
かんじ
)
が
寢
(
ね
)
る
壁際
(
かべぎは
)
の
桶
(
をけ
)
から
先刻
(
さつき
)
のよりは
遙
(
はる
)
かに
多量
(
たりやう
)
を
袋
(
ふくろ
)
へ
入
(
い
)
れてやつた。さうしておつぎは
勘次
(
かんじ
)
を
尻目
(
しりめ
)
で
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
寢
部首:⼧
14画
“寢”を含む語句
寢床
寢臺
御寢
寢室
假寢
寢所
寢靜
寢衣
晝寢
寢覺
寢鎭
寢苦
寢入
寢處
寢醒
寢惚
率寢
寢顏
寢言
寢込
...