いね)” の例文
新字:
家主に開いてもらひ内へいりし時勘太郎もつゞいあとより這入はひりしに付偖は刄物を洗ひしは勘太郎に相違なしと存じ其夜はいね翌朝よくてう天水桶を見て候へば淡紅色もゝいろになり桶にも血の付き有る故勘太郎は何方いづかたにて人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おほかたに遊び足りたり夜ふけたり子らよいねなむまた明日もあらむ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
縁の戸にひびく霜夜の玻璃のひゞひたなげきいねず御寶我は
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
なさんとするに上り口の草鞋わらぢ草履ざうりなどの中に何やらふくさつゝみしものありて其にほ芬々ふん/\たり不審いぶかりながらひらきて見れば金の五六寸四方のはこの中に名香めいかうあり是はの人が落して行しならん今に心付ば取に來るべしと思しが待てども參らざれば其の夜はいね翌朝九助ちや
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)