はに)” の例文
この埴輪はにわといふ言葉ことばはにといふのは粘土ねんどといふことで、といふのはかたちならべることから名前なまへだといふことであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
こゝに此列に加はるべきならぬ、はにもて物作る人ありて、強ひて自ら詩人と稱す。ハツバス・ダアダアは實にその一人なりき。
或る人予に、かゝる事を聞かせし事あり。浅草田圃のおおとり神社は野見のみ宿禰すくねまつれるより、はに作る者の同所の市の日に、今戸より土人形を売りに出してより、人形造り初めしとなん。
江戸の玩具 (新字旧仮名) / 淡島寒月(著)
君に似しはにとまことの君とありて夕日まばゆく窓に照るとき
酔狂録 (新字旧仮名) / 吉井勇(著)
あさみどり若葉映らふこの墓やはにのぬめりの何ぞつやめく
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
身は沈みゆくはにの星。
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
あさみどり若葉映らふこの墓やはにのぬめりの何ぞつやめく
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ながむればはにあらず、こてもなし。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
胸かけて、なまぬるきはにの色
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
落ちちれるはにこて
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)