“埴生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はにゅう85.7%
はにふ7.1%
はにゆう7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何者でもねえ、この斑鳩嶽に、その人ありと知られた雨龍の一族、洞門の権右衛門だ。よくも最前は埴生はにゅうの里で一門の者を手にかけたな」
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山ふかき埴生はにふの花をたまたまも訪ひし貴人うまびと内へと申せ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
この何者にむかっていうでもない礼儀ある言葉は、こんな日にことさらに心に応えるものがあった。かくて貧しい埴生はにゆうの宿のひと夜を彼らはゆっくりとねむるべく、寝所にさがって行った。
津の国人 (新字新仮名) / 室生犀星(著)