“はにゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
埴生66.7%
羽生33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茱萸ぐみばやしに、今井四郎兼平のひきいる六千余騎は、わしを渡って日宮ひのみや林に陣を構え、大将義仲は、一万余騎を引き連れ、埴生はにゅうに陣を敷いた。
越後えちごの或る篤農家は彼を案内して、いわゆる埴生はにゅうの小屋の奥に、金色の阿弥陀様あみださまの光美しく立つ光景を見せ、また百年勤続の小作人の表彰せられた話などをしてきかせた。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
今度月給十一円でいよいよ羽生はにゅう在の弥勒みろくの小学校に出ることになったのは、まったく郁治の父親の尽力じんりょくの結果である。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
六月武州羽生はにゅう村の有志者が詩人森玉岡の墓碑銘の撰を枕山に請い、石に刻してこれをその地に建てた。玉岡はかつて羽生村に住し生徒を教えた因縁があった故である。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)