“はつか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハツカ
語句割合
二十日85.5%
廿日9.7%
薄荷2.4%
發火0.8%
0.8%
羽束0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十日はつかは日がいいというので、いよいよその朝に草鞋わらじを穿くことになった。その前の日に六三郎は母の寺詣りに行きたいと言った。
心中浪華の春雨 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
廿日はつか正月も過ぎた或る日の夕方、離れの書斎で新刊の雑誌をめくっているところへ、幸子が何か様子ありげに這入って来てすわったので、不思議そうに顔をもたげると
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
あはつけきわが初戀のかなしみにふる雪は薄荷はつかの如く
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
あるひ飮食店いんしよくてんける揚物あげものあぶらあるひはせるろいど工場こうじようなど、文化ぶんかすゝむにしたがひ、化學藥品かがくやくひんにして發火はつか原因げんいんとなるものが、ます/\えてる。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
八、 潰家かいかからの發火はつか地震直後ぢしんちよくごおこることもあり、一二時間いちにじかんのちおこることもある。油斷ゆだんなきことをようする。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
むすめごころのはつかしや
桜さく島:春のかはたれ (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
吾輩は街頭強盗ホールドアップに出会った恰好で、恐る恐る名刺を渡した。「中央毎夕新聞編輯部羽束はつか友一」と印刷した最後の一枚を……。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)