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磊々
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らい/\
ふりがな文庫
“
磊々
(
らい/\
)” の例文
否、
崕
(
がけ
)
は崩れ、路は
陷
(
おちゐ
)
りて、
磊々
(
らい/\
)
たる岩石の多き、その歩み難きこと殆ど言語に絶す。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
今や二書に慣れたる眼を転じて「辻浄瑠璃」を見るに、
恰
(
あたか
)
も深山に入りたる後に
塵飆
(
ぢんへう
)
の小都会に
出
(
いづ
)
るが如き感あり。
灼々
(
しやく/\
)
たる野花を見ず。
磊々
(
らい/\
)
たる危巌を見ず。
森欝
(
しんうつ
)
たる幽沢を見ず。
「伽羅枕」及び「新葉末集」
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
いや
爰
(
こゝ
)
でこそ、
呑気
(
のんき
)
らしい
事
(
こと
)
をいふものゝ、
磊々
(
らい/\
)
たる
巉巌
(
ざんがん
)
の
尖頂
(
せんちやう
)
へ
攀
(
よ
)
ぢて、
大菩薩
(
だいぼさつ
)
の
小
(
ちひ
)
さな
祠
(
ほこら
)
の、たゞ
掌
(
てのひら
)
に
乗
(
の
)
るばかり……といつた
処
(
ところ
)
で、
人間
(
にんげん
)
のではない、
毘沙門天
(
びしやもんてん
)
の
掌
(
てのひら
)
に
据
(
す
)
ゑ
給
(
たま
)
ふ。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
灌木はミヤマ
榛
(
はん
)
の木の
痩
(
や
)
せさらばひたるが
僅
(
わづか
)
に数株あるのみ、初めは草一面、後は
焦沙
(
せうさ
)
磊々
(
らい/\
)
たる中に、
虎杖
(
いたどり
)
、
鬼薊
(
おにあざみ
)
及び他の
莎草
(
しやさう
)
禾本
(
くわほん
)
を
禿頭
(
とくとう
)
に残れる二毛の如くに見るも、それさへ
失
(
う
)
せて
霧の不二、月の不二
(新字旧仮名)
/
小島烏水
(著)
磊
漢検1級
部首:⽯
15画
々
3画
“磊々”で始まる語句
磊々落々