“灼々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃくしゃく66.7%
しやく/\33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
是非なくに紛れて我家わがやに帰れば、こはまた不思議や、死人の両手は自然に解けてたいは地にち、見る見る灼々しゃくしゃくたる光輝を発して無垢むくの黄金像となりけり。
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
蛇は太い柱のごとく、両眼は灼々しゃくしゃくとかがやいている。からだのこうは魚鱗の如くにして硬く、腰から下に九つの尾が生えていて、それを曳いてゆく音は鉄のよろいのように響いた。
今や二書に慣れたる眼を転じて「辻浄瑠璃」を見るに、あたかも深山に入りたる後に塵飆ぢんへうの小都会にいづるが如き感あり。灼々しやく/\たる野花を見ず。磊々らい/\たる危巌を見ず。森欝しんうつたる幽沢を見ず。