“しやく/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
綽々80.0%
灼々20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いままでは、春雨はるさめに、春雨はるさめにしよぼとれたもよいものを、なつはなほと、はら/\はらとりかゝるを、われながらサテ情知なさけしがほそでにうけて、綽々しやく/\として餘裕よゆうありしからかさとともにかたをすぼめ
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
嗟吁あゝ人生の短期なる、昨日きのふの紅顔今日けふの白頭。忙々促々として眼前の事に営々たるもの、悠々いう/\綽々しやく/\として千載の事をはかるもの、同じく之れ大暮の同寝どうしん。霜は香菊をいとはず、風は幽蘭をゆるさず。
富嶽の詩神を思ふ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
今や二書に慣れたる眼を転じて「辻浄瑠璃」を見るに、あたかも深山に入りたる後に塵飆ぢんへうの小都会にいづるが如き感あり。灼々しやく/\たる野花を見ず。磊々らい/\たる危巌を見ず。森欝しんうつたる幽沢を見ず。