灼々しゃくしゃく)” の例文
是非なくに紛れて我家わがやに帰れば、こはまた不思議や、死人の両手は自然に解けてたいは地にち、見る見る灼々しゃくしゃくたる光輝を発して無垢むくの黄金像となりけり。
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
蛇は太い柱のごとく、両眼は灼々しゃくしゃくとかがやいている。からだのこうは魚鱗の如くにして硬く、腰から下に九つの尾が生えていて、それを曳いてゆく音は鉄のよろいのように響いた。