“道志”の読み方と例文
読み方割合
どうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
景信かげのぶ陣馬じんばはらの山々は、半ば雲霧におおわれ、道志どうし丹沢たんざわの山々の峰と谷は、はっきりと見えて、洞然どうぜんたるパノラマ。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
紫紺の肌美しき道志どうし御坂みさかの連山の後から、思いも懸けぬ大井川の奥の遠い雪の山がソッと白い顔を出して、このほこらかな文化の都を覗いていることさえも珍しくはない。
冬の山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
自分が甲斐かい道志どうし村で村長から聞いたのはあたかもこれと反対で、大工がアテというのは樹木の日陰に向った側面で生長悪く木質の素直でない、りやすき部分であるという。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)