“しんげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シンゲン
語句割合
箴言37.7%
森厳26.2%
信玄13.1%
讖言8.2%
森嚴3.3%
震原1.6%
審言1.6%
心源1.6%
心絃1.6%
慎言1.6%
深厳1.6%
進言1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君の作品に於いても、根強い一つの思想があるのに、君は、それを未だに自覚していないのです。次の箴言しんげんを知っていますか。
風の便り (新字新仮名) / 太宰治(著)
だが、どこ風吹くかの魯達は、この森厳しんげんさと山冷えに、くさめでも覚えてきたか、しきりと鼻にしわをよせて、鼻をもぐもぐさせていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三万余騎の軍をひっさげた武田信玄しんげんは、天龍てんりゅうのながれを渡って、大菩薩だいぼさつ浜名郡はまなごおり有玉村ありたまむら)より三方原みかたがはらにせまった。
死処 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
目前まのあたり鯉魚りぎょ神異しんいを見た、怪しき僧の暗示と讖言しんげんを信じたのであるから、今にも一片の雲は法衣のそでのやうに白山のまゆひるがえるであらうと信じて、須叟しばしを待つ
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
くすのき材木ざいもくなゝめにつて、屋根裏やねうられてちら/\する日光につくわううつつて、ふべからざる森嚴しんげんおもむきがある。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
もし震原しんげん直下ちよつかでなかつたならば、震原しんげんたいして水平すいへい方向ほうこうにも距離きよりくははつてるから、距離きよります/\とほくなるわけである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
たん一箇所いつかしよ觀測かんそくのみによつて震原しんげん位置いち推定すいていせられるのであるが、しかしながら身體しんたい感覺かんかくのみにてはかような結果けつかることは困難こんなんである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
左伝癖さでんへきをもって称された、晋の杜預の後胤であった。曾祖の依芸いげい鞏県きょうけんの令、祖父の審言しんげんは膳部員外郎であった。審言は一流の大詩人で、沈佺期ちんせんき宋之門そうしもんと名を争い、初唐の詩壇の花形であった。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
武門の上に仰ぎかしこむはただお一方ひとかたのほかあろうや。その大道はわが心源しんげんにあること。知るものはやがて知ろう。——とはいえ五十五年の夢、むれば我も世俗の毀誉褒貶きよほうへんに洩れるものではなかった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此日放牧場の西端に立って遙に斗満とまむ上流の山谷さんこくを望んだ時、余は翁が心絃しんげんふるえをせつないほど吾むねに感じた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
この今一人の三右衛門は喜多氏きたうじ、名は慎言しんげん、字は有和ゆうわ梅園ばいえんまた静廬せいろと号し、る所を四当書屋しとうしょおくと名づけた。その氏の喜多を修してほく慎言とも署した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
右にうずくまるのがライオン岩、深厳しんげんとして赭黒しゃこくである。と、舟はただちに遊仙ヶ岡の碧潭へきたんにさしかかる。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
これには、カンノ博士とスミレ女史の進言しんげんが、一つの力になっていた。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)