“おごそか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
57.8%
15.6%
厳粛8.9%
荘厳8.9%
厳格4.4%
森厳2.2%
2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分は老令嬢の態度が、いかにも、おごそかで、一種重要の気にちた形式を具えているのに、すくなからず驚かされた。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
納めた袋の緒を占めるのがかぶとを取ったようで、おごそかに居直って、正午頃ひるごろまでに、見舞う約束が一軒。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その態度、そのおごそかなること王者の如くにして、しかもかろらかに優しき態度には、人も我もたゞちに心を奪はれぬ。
その時の良秀には、何故なぜか人間とは思はれない夢に見る獅子王の怒りに似た、怪しげなおごそかさがございました。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ツと、信吾の生白い顔があたまに浮ぶ、——智恵子は厳粛おごそかな顔をして、屹と自分をたしなめる様に唇を噛んだ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
貫一は気を厳粛おごそかにしてせまれるなり。さては男も是非無げに声いだすべき力も有らぬ口を開きて、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
銀河の光は薄い煙のやうに遠く荘厳おごそかな天を流れて、深大な感動を人の心に与へる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あゝ、無言にしてそびえ立つ飛騨の山脈の姿、長久とこしへ荘厳おごそかな自然の殿堂——見れば見る程、蓮太郎も、丑松も、高い気象を感ぜずには居られなかつたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
厳格おごそかに口上をぶるは弁舌自慢の円珍えんちんとて
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
明日辰の刻頃までに自身当寺へ来るべし、予て其方工事仰せつけられたきむね願ひたる五重塔の儀につき、上人直接ぢき御話示おはなしあるべきよしなれば、衣服等失礼なきやう心得て出頭せよと、厳格おごそかに口上を演ぶるは弁舌自慢の圓珍とて
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
その青々とした美しい姿は、一層夕暮の眺望を森厳おごそかにして見せる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
深い、森厳おごそかな音響に胸を打たれて、思はず丑松は首を垂れた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
煌々こうこうたる空気ラムプの前に襞襀ひだもあらぬはかまひざ丈六じようろくに組みて、接待莨せつたいたばこの葉巻をくゆしつつ意気おごそか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)