“荒尾譲介”の読み方と例文
読み方割合
あらおじようすけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この老実のげんすは、今は四年よとせの昔間貫一はざまかんいち兄事けいじせし同窓の荒尾譲介あらおじようすけなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
一枚の証文を鼻に懸けて我々を侮蔑ぶべつしたこの有様を、荒尾譲介あらおじようすけに見せて遣りたい! 貴様のやうな畜生に生れ変つた奴を、荒尾はやはり昔の間貫一だと思つて、この間も我々と話して
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
鬚深ひげふか横面よこづら貼薬はりくすりしたる荒尾譲介あらおじようすけは既にあを酔醒ゑひさめて、煌々こうこうたる空気ラムプの前に襞襀ひだもあらぬはかまひざ丈六じようろくに組みて、接待莨せつたいたばこの葉巻をくゆしつつ意気おごそかに、打萎うちしをれたる宮と熊の敷皮をななめに差向ひたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)