“兄事”の読み方と例文
読み方割合
けいじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頭脳の明晰めいせきと相まって、その心は広く厚く、老成した君子のおもかげがある。広太郎ほどの人間でも、舞二郎には一目置き、むしろ兄事けいじしているのである。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大河に気おくれして仕事がにぶってもならないし、かといって、大河に心で兄事けいじすることを忘れてもならない。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
この老実のげんすは、今は四年よとせの昔間貫一はざまかんいち兄事けいじせし同窓の荒尾譲介あらおじようすけなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)