“看督長”の読み方と例文
読み方割合
かどのおさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこで、戸の隙間すきまから、そっと外を覗いて見ると、見物の男女なんにょの中を、放免ほうめんが五六人、それに看督長かどのおさが一人ついて、物々しげに通りました。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
この騒ぎを見た看督長かどのおさは、早速そこへ駈けつけて、高々と弓をふりかざしながら、御門ごもんうちへ乱れ入った人々を、打ち鎮めようと致しました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あの沙門は悠々と看督長かどのおさの拝に答えてから、砂を敷いた御庭の中へ、恐れげもなく進み出て、こうおごそかな声で申しました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)