荘厳おごそか)” の例文
旧字:莊嚴
峰の白雪……私が云うと、ひな唄のようでも、荘厳おごそかあさひでしょう。月の御堂のかつらの棟。そのお話の、真中まんなかへ立って、こうした私はきまりが悪い……
一段低い外陣に引下つて、反対の側にかしこまつたは、若僧。やがてかねの音が荘厳おごそかに響き渡る。合唱の声は起つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
いと荘厳おごそか
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あゝ、無言にしてそびえ立つ飛騨の山脈の姿、長久とこしへ荘厳おごそかな自然の殿堂——見れば見る程、蓮太郎も、丑松も、高い気象を感ぜずには居られなかつたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
銀河の光は薄い煙のやうに遠く荘厳おごそかな天を流れて、深大な感動を人の心に与へる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
この際、人心を善導し、天下の泰平をいのり、あわせて上洛じょうらく中の将軍のためにもその無事を祈れとの意味で、公儀から沙汰さたのあった大般若だいはんにゃ荘厳おごそかな儀式があの万福寺で催されているのだ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)