“大腿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふともも57.1%
だいたい42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左の腕を切断され、右の大腿ふとももを砕かれ、死人のごとく横たわっているイワノウィッチの上で、露独の烈しい砲火がわされたのであった。
勲章を貰う話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
ここで、くだんの若い英吉利イギリス紳士の頭に、ちょいとまくった女袴スカアトの下からちらと覗いてる巴里の大腿ふとももが映画のように flash したに相違ない。
それまで赤彦君の息を断たせまいといふ主治医の念願であつた。そこで夕刻、リンゲル氏液五百グラムをも右側大腿だいたいの内側に注入した。それから、息のあるうち写真も撮りたい。
島木赤彦臨終記 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
それがそのときは片足を夜具から踏み出してい、大腿だいたい上部までがあらわになっていた。
季節のない街 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)