婀娜あで)” の例文
姿は見えなくなっても私の眼の前から、今の二人の姿だけは消えせないのです。なんという、人魚のような婀娜あでやかさだろうと思いました。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
されば、気高いと申しても、天人神女てんにんしんにょおもかげではのうて、姫路ひめじのお天守てんしゅはかまで燈台の下に何やら書をひもどく、それ露がしたたるように婀娜あでなと言うて、水道の水で洗い髪ではござらぬ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
婀娜あでな夫人が言った。
怨霊借用 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)