“なよなよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嫋々66.7%
娜々13.3%
婀娜6.7%
嬝娜6.7%
軟々6.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつぞや露月とふとゆきずりに知り合った、あの鳥谷呉羽之介の、艶花あでやかにして嫋々なよなよとした立ちすがたであったのです。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
さすがに、これには彼もぎょっとしたが、いかにも柔い嫋々なよなよしい彼の体は、充分に心の乱れた女房の眼を欺瞞ぎまんすることに成功した。
電気風呂の怪死事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
処を、どうです。それなりに身を任せて、じっとして、しかも入身いれみ娜々なよなよとしているじゃないか。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
日頃の鋭い神経で、余の心が他の女に移る緒口いとぐちだと見たのでも有ろう、唯機嫌の好いのは余一人だ、三人三色の心持で、卓子ていぶるに附いて居ると、松谷秀子は、真に美人で無くては歩み得ぬ娜々なよなよとした歩み振りで遣って来た
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
と、問いつつ熟々つくづく其の姿を見ると、顔は声よりも猶麗しい、姿も婀娜なよなよとして貴婦人の様子が有る、若し厳重に批評すれば其の美しさは舞楽に用ゆる天女の仮面と云う様な塩梅あんばいで、生きた人間の顔としては余り規則が正し過ぎる。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
いま和尚の肩と、柱の裏の壁らしく暗い間に、世を忍ぶ風情で、嬝娜なよなよと、それも肩から上ぐらい、あとは和尚の身体からだにかくれた、おんなが見えます。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
畳廊下たたみろうかに影がさして、艶麗えんれいに、しか軟々なよなよと、姿は黒髪とともにしなつて見える。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)