“毬子”の読み方と例文
読み方割合
まりこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六郷の川上に毬子まりこの渡りあり。すなわち、まりこ村なり。ここより二十町余り行きて、郷地という所の染物屋の亭主は、かねて予にを学びて弟子なり。九月の末、われを伴いて郷地に至る。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
二人ある輝子の子供のうちで、兄の子供の方はさとしと言い、妹の方は毬子まりこと言ったが、毬子は賢ほど人見知りをしなかった。その毬子はぐ泉太や繁の側へ行って子供らしい遊戯の仲間入をしている。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)