“てまり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手鞠50.8%
手毬44.3%
繍毬3.3%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝶子さん、だが、弓も張り拡げたまゝでは、ついにゆるみが来てしまいます。手鞠てまりもつき続けていれば、しまいにははずまなくなります。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
引提げて、乗ったる馬は薄栗毛、目指すは、信玄只一人、その坊主首引っちぎり、手毬てまりの代りになしくれん、進めや、進め、いざ進め——
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
江戸の児曹こどもが春の遊は、女繍毬てまり羽子擢はごつき、男紙鴟たこあげざるはなし。我国のこどもは春になりても前にいへるごとく地として雪ならざる処なければ、歩行ほかうくるしく路上みちなかに遊をなす事すくなし。
雛店に彷彿ほうふつとしててまりかな 召波
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)