“もし”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モシ
語句割合
74.4%
万一9.9%
萬一6.6%
3.3%
1.7%
1.7%
0.8%
假令0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
から、もし其頃誰かが面と向って私に然うと注意したら、私は屹度きっと、失敬な、惚なんぞするものか、と真紅まッかになっておこったに違いない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「は。なれど万一もし生きておりますると、お顔をさらすは不得策かと存じます。まずこの頭巾ずきんにてお包みなされて」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
見合みあはせ文藏樣は只一人の御子と云那程までに御執心ごしふしんの事なれば彼女を請出うけいだし御よめになされて然べし欠替かけがへのなき御子の事萬一もし不了簡抔ふれうけんなどあらば何となされ候やこゝの所を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もしも此様な場合に、たれかジヨンマーチでもうたつて呉れる者があつたら、彼は獨で舞踏ダンスをおツ始めたかも知れぬ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
もしくは所謂いはゆる天道てんだうか。
伏して祈る奸佞のかしらを断ち、貪冒たんぼうの産を籍し、上は天怒てんどを回し、下は輿情を快にせんことを。もし果して臣の言虚謬きょびゅうなれば、刀鋸鼎鑊とうきょていかく、即ち臣が身に加えよ、云々
続黄梁 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ば見て驚きかほ見合みあはする計りなり就ては大藤武左衞門の家も未だに戸が開ねば是さへもしやと一同が疑ふ餘り彼方あなたへ至り戸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
進めモシ若旦那樣和君あなたは今人立多き花見の場所ばしよへ立寄もしも災難にあは無上こよなき親不幸おやふかうと仰あれど夫は夫れ其一を知て其二を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
諫説かんぜいしてきみかほをかすにいたつては、所謂いはゆるすすみてはちうつくすをおもひ、退しりぞいてはあやまちおぎなふをおもものなるかな(七三)假令もし晏子あんしにしてらば、これめにむちるといへど忻慕きんぼするところなり。
帝曰く、かれみずから焚死ふんしすと。孝孺曰く、成王もし存せずんば、何ぞ成王の子を立てたまわざるやと。帝曰く、国は長君ちょうくんる。孝孺曰く、何ぞ成王の弟を立てたまわざるや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)