もしく)” の例文
併し是等が多數のものに行はれないと云ふのは教育の方向、もしくは其の普及の程度に依つて定まるのではないかと思はれるのであります。
仮名遣意見 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
円壔形もしくは方壔形のものはを水底に触れつ離れつせしむる折に臨み、水底にて立ちては仆れ立ちては仆るゝまゝ要無き響きの手に伝はりてあし
鼠頭魚釣り (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
試掘もしくは採掘の事業、公益に害ある時は、農商務大臣は既に与へたる許可を取消すことを得とあり——然るに栃木県下野しもつけ国上都賀郡足尾銅山より流出するすべての鉱害は
政治の破産者・田中正造 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
比律賓フィリッピン第四飛行聯隊の主力は、オロンガボオ軍港を脱出し、中華民国浙江省せっこうしょう西湖せいこに集結せるものの如く、しかして此後このごの行動は、数日後を期して、大阪もしくは東京方面を襲撃せんとするものと信ぜらる。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)