“捷報”の読み方と例文
読み方割合
しょうほう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
九月末にいたり、黄海の捷報しょうほうは聞こえ、さらに数日すじつを経て負傷者のうちに浪子は武男の姓名を見いだしぬ。浪子は一夜眠らざりき。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
土州因州あたりは旧士族ばかりでなく一般の人々の気受けも薩摩の捷報しょうほうをよろこぶ色がある、あだかも長州征伐の時のようだなど言い触らすものさえある。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この捷報しょうほうは早くも開封かいほう東京とうけい汴城べんじょうの宮門へ飛脚されたので、天子徽宗きそうは大いによろこばれ、こう総理に聖旨せいしをくだして、御感ぎょかんの状と、黄封こうふうの宮廷酒十瓶とかめとを、征地の慰問に送らせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)