“氏銕”の読み方と例文
読み方割合
うじかね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は若いころ島原の乱に出て、かなりな手柄をたてたが、主君の戸田氏銕うじかねが亡くなってから、家中の折りあいが悪く、自分から身をひいて浪人した。
このたび総督として松平伊豆守(信綱)さまとわれらがご主君(戸田氏銕うじかね)のおふた方が御発向ときまった。
日本婦道記:春三たび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
八月の中ごろに藩主戸田氏銕うじかねが大垣へ帰った、城中ではあらためて凱旋の祝宴が催され、また天草陣の恩賞がとりおこなわれた。けれどもそれは和地家にはかかわりのないことだ。
日本婦道記:春三たび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)