“うじかね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
氏銕66.7%
氏鉄33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は若いころ島原の乱に出て、かなりな手柄をたてたが、主君の戸田氏銕うじかねが亡くなってから、家中の折りあいが悪く、自分から身をひいて浪人した。
このたび総督として松平伊豆守(信綱)さまとわれらがご主君(戸田氏銕うじかね)のおふた方が御発向ときまった。
日本婦道記:春三たび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
八月の中ごろに藩主戸田氏銕うじかねが大垣へ帰った、城中ではあらためて凱旋の祝宴が催され、また天草陣の恩賞がとりおこなわれた。けれどもそれは和地家にはかかわりのないことだ。
日本婦道記:春三たび (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
と戸田左門氏鉄うじかねの家中で二百石を領していた知行を捨てて加わって来た。この桜井半兵衛は十文字槍の達人で、霞構かすみがまえと来たら向う所敵無しと称されていた者である。
鍵屋の辻 (新字新仮名) / 直木三十五(著)