“義理堅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎりがた50.0%
ぎりがて50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「知っているとも。昔は武家だったそうだな、松平まつだいらという祖先の姓を名乗っては、相済あいすまないというので、松平を引っくり返して平松屋は、義理堅ぎりがたいようなふざけた話だ」
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
あに元太郎もとたらう至極しごく實體じつていで、農業のうげふ出精しゆつせいし、兩親りやうしん孝行かうかうつくし、まづしいなかにもよく齊眉かしづき、ひとづきあひは義理堅ぎりがたくて、むらほめものなのであるが、次男じなん小助こすけうまれついたのらくらもの。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あゝ有難ありがてえ親心だなア、自分だって逢いたくもあんべいけれども義理堅ぎりがていお人だから、一旦人に呉れたもんだからおらア子じゃねえと云って、先方むこうの子と思わせべいとするのだ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
われと違ってお義理堅ぎりがてえ殿さまで、とこのねえ者を一人で出てくと仰しゃるは、己がへの義理で仰しゃるだ、憎くて置かれねえ奴だが、此の旦那さまもこんなにお義理堅ぎりがてえから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)