“堅蔵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたぞう80.0%
かたざう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堅蔵かたぞうで悧発者という評判の半三郎という男の嫁にという話が纏まって、結納まで立派に済んどる。
「若いときはしました。しかし、今の家内をもらってから、福沢宗ふくざわしゅうになりましてね、堅蔵かたぞうですよ」
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
東京神田の駿河台に大きな病院を持つてゐる広川一氏といふ医学博士がある。芸者の噂でもすると、顔を真蒼まつさをにして怒り出すといふ、名代の堅蔵かたざうである。
その堅蔵かたざうの長次郎氏が、う気が変つたものか、近頃京都の岡崎辺へ立派な別荘を新築した。