“かたぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
堅造60.0%
堅蔵40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、今日云うところの人造人間ロボットの方は、今のところ、甚だ志操堅固しそうけんごな、いわゆる堅造かたぞうばかりで、性的サーヴィスをやって呉れるのは、ないようである。
人造物語 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「あッ、待ちねえ。親分ときた日には江戸一番の堅造かたぞうだ。こんなもの取次ぐと、俺はり倒されるぜ」
近習番頭取の土肥半蔵ときたひには、他人ひとせがれの品行まで頭痛にやむニガ虫屋の堅蔵かたぞうだ。——その親父おやじのまえで、しみたれた酒など飲むのは、ばれても、こっちで、ごめんこうむりたい。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「どうだ、松山、あの堅蔵かたぞうが、そんなことをやるのかい」
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)