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堅造
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かたぞう
ふりがな文庫
“
堅造
(
かたぞう
)” の例文
近所でも評判の
堅造
(
かたぞう
)
だったから、色恋の沙汰も、人に怨まれるような事も在りそうに無い……というのがこの事件の核心的な不思議の一つであった。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そのころ駒形に
兼久
(
かねきゅう
)
という質屋があって、女房に死なれた久兵衛という
堅造
(
かたぞう
)
のおやじが、番頭と小僧を一人ずつ使って、かなり手広く稼業をしていた。
早耳三次捕物聞書:03 浮世芝居女看板
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
さて、今日云うところの
人造人間
(
ロボット
)
の方は、今のところ、甚だ
志操堅固
(
しそうけんご
)
な、いわゆる
堅造
(
かたぞう
)
ばかりで、性的サーヴィスをやって呉れるのは、ないようである。
人造物語
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「あッ、待ちねえ。親分ときた日には江戸一番の
堅造
(
かたぞう
)
だ。こんなもの取次ぐと、俺は
殴
(
は
)
り倒されるぜ」
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お近婆さんは評判の通りの
堅造
(
かたぞう
)
であった。結婚匆々から病身のために亭主と離れ離れになっていたせいであったろう。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
女房は評判の
堅造
(
かたぞう
)
で病身、本人も評判の仏性で、
嚊
(
かかあ
)
孝行の
耄碌爺
(
もうろくおやじ
)
となれあ、疑いをかけるところはどこにも無いだろう。要するにこれは何でもない突発事件だと思うね
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
女房は締り屋の
堅造
(
かたぞう
)
で、一高の優等生になっている
柔順
(
おとな
)
しい一人息子の長男と一緒に、裏二階で十時頃まで小説を読んでいたが、怪しい物音や叫び声なんか一度も聞かなかった。
近眼芸妓と迷宮事件
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「そうらしいですな。殊にあの養子はこの村でも一番の
堅造
(
かたぞう
)
という話ですな」
巡査辞職
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
堅
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
造
常用漢字
小5
部首:⾡
10画
“堅”で始まる語句
堅
堅気
堅固
堅牢
堅人
堅田
堅氣
堅炭
堅塁
堅木