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難
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むづか
ふりがな文庫
“
難
(
むづか
)” の例文
健は待つてましたと言はぬ許りに急に
難
(
むづか
)
しい顏をして、
霎時
(
しばし
)
、昵と校長の揉手をしてゐるその手を見てゐた。そして言つた。
足跡
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
眞個
(
まつたく
)
難
(
むづか
)
しい問題である。周三が
腦味噌
(
のうみそ
)
の
壓搾
(
あつさく
)
するのも無理は無い。幾ら壓搾したと謂ツて、決して彼の期待するやうな
名案
(
めいあん
)
は出て來はしない。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『ナニ、
少
(
ちつ
)
とばかりは
進上
(
あげ
)
られないッて』と
帽子屋
(
ばうしや
)
が
云
(
い
)
つて、『
何
(
なん
)
にも
無
(
な
)
いのを
呉
(
く
)
れるのは
難
(
むづか
)
しいけど、
澤山
(
たくさん
)
有
(
あ
)
るのを
呉
(
く
)
れるのは
容易
(
ようい
)
なことだ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
いと
難
(
むづか
)
しと思ひながらも、かくては果てじと、遊佐は気を取直して下り行くなりけり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
都會では
難
(
むづか
)
しいものに見える愛の方法も、至極簡單なものでいいことを會得させる田舍暮らしよ! 一人の少女の氣に入るためには、かの女の家族の
樣式
(
スタイル
)
を呑み込んでしまふが好い。
麦藁帽子
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
▼ もっと見る
まづ
何
(
なに
)
よりも
原書
(
げんしよ
)
の
讀書力
(
どくしよりよく
)
に
乏
(
とぼ
)
しいのは
意外
(
いぐわい
)
でありました。それで
授
(
さづ
)
ける
讀本
(
とくほん
)
は
難
(
むづか
)
しいのかといふのに、
决
(
けつ
)
してさう
難
(
むづか
)
しい
書物
(
しよもつ
)
ではありません。
西洋
(
せいやう
)
では
高等小學校
(
かうとうせうがくかう
)
の
程度位
(
ていどぐらゐ
)
でせう。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
「癒るでせうか、
難
(
むづか
)
しいでせうか」といふ質問に對して
続俳諧師:――文太郎の死――
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
「もう
難
(
むづか
)
しいか?」とメイスン氏が
呟
(
つぶや
)
いた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
趣味
(
しゆみ
)
も
一致
(
いつち
)
しなければ理想も違ふし、第一人生觀が違ふ………、おツと、またお前の
嫌
(
いや
)
な
難
(
むづか
)
しい話になツて來た。
此樣
(
こん
)
なことは、あたら
口
(
くち
)
に
風
(
かぜ
)
といふやつなのさ。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
何事
(
なにごと
)
も
自分
(
じぶん
)
で
勇氣
(
ゆうき
)
を
起
(
おこ
)
し、
難
(
むづか
)
しい
事
(
こと
)
でも
分
(
わか
)
らない
事
(
こと
)
でも
何
(
なん
)
でも
自分
(
じぶん
)
が
主
(
しゆ
)
に
成
(
なつ
)
てする
氣
(
き
)
でなければ
决
(
けつ
)
して
物
(
もの
)
は
上達
(
じやうたつ
)
しません。どうも
今日
(
こんにち
)
の
女學生
(
ぢよがくせい
)
には
兎角
(
とかく
)
、
自主獨立
(
じしゆどくりつ
)
といふ
心
(
こゝろ
)
に
乏
(
とぼ
)
しいであります。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
忽
(
たちま
)
ちそれが
實
(
じつ
)
に
難
(
むづか
)
しい
競技
(
ゲーム
)
だと
云
(
い
)
ふことを
思
(
おも
)
ひ
定
(
さだ
)
めました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
“難”の意味
《名詞》
(ナン)災難。
(ナン)欠点、難点。
(出典:Wiktionary)
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“難”を含む語句
難有
困難
有難
気難
災難
難波津
難波
非難
患難
難渋
難所
危難
為難
艱難
苦難
難波江
出難
事難
出来難
小難
...