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難
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がと
ふりがな文庫
“
難
(
がと
)” の例文
太閤殿下の御恩を蒙り給うことは海山にも
譬
(
たと
)
え
難
(
がと
)
う存じますけれども、先年若君が御誕生になりましてからは、我等のひがみかは存じませぬが
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
さあれ、
其許
(
そこ
)
たち
母子
(
おやこ
)
は、朝敵のとがに
連
(
つら
)
なる者とはせぬ。——安住の地を与えてやろう、これにおれ——と仰せてはくださいましたが、なんぼうにも
居耐
(
いた
)
え
難
(
がと
)
うて
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
己
(
おのれ
)
が
企
(
たく
)
みで、惣次郎の
差料
(
さしりょう
)
の脇差へ松脂を
注
(
つ
)
ぎ込んで置きながら、其の脇差を抜いて惣次郎がちょん/\切合ったという処から事が
顕
(
あら
)
われて、富五郎は
何
(
なん
)
といっても
遁
(
のが
)
れ
難
(
がと
)
うございます。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「どうも
有
(
あ
)
り
難
(
がと
)
う、お蔭で僕の方は夕刊にまにあった、これは少しだが」
頭と足
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
あり
難
(
がと
)
うござりますそのお言葉を
伺
(
うかが
)
いました嬉しさは両眼を失うたぐらいには
換
(
か
)
えられませぬお師匠様や私を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
……たとえ如何ようなお咎めをうけるとも、関羽には忍び
難
(
がと
)
うて、この身がふるえます
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「さらば
罷
(
まか
)
らん。ご所望、もだし
難
(
がと
)
う候えば」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“難”の意味
《名詞》
(ナン)災難。
(ナン)欠点、難点。
(出典:Wiktionary)
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“難”を含む語句
難有
困難
有難
気難
災難
難波津
難波
非難
患難
難渋
難所
危難
為難
艱難
苦難
難波江
出難
事難
出来難
小難
...