“がとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
臥榻30.8%
我当15.4%
瓦当7.7%
瓦灯7.7%
瓦當7.7%
画幀7.7%
画棹7.7%
画燈7.7%
7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呉と従者は急いで戸の内に避けたが、最後の衛士は呉がここに涼んでいて行列の妨げをなしたのを怒ったらしく、その臥榻がとうの足をとって倒すと、榻は石塼いしがわらをうがって地中にめり込んだ。
現今いまの左団次の伯父さんの中村寿三郎じゅさぶろうや、吉右衛門きちえもんのお父さんの時蔵や、昨年死んだ仁左衛門にざえもん我当がとうのころや、現今いまの仁左衛門のお父さんの我童がどうや、猿之助えんのすけのお父さんの右田作うたさく時代、みんな、芸も
破笛『ホトトギス』の瓦当がとう募集に応じ今またこの雑誌の裏画を画く。前日『虫籠』に出だしたる「猿芝居」の如き小品文の上乗なる者なり。その多能驚くべし。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
達磨だるま百題、犬百題、その他何十題、何五十題といふが如き、あるいは瓦当がとうその他の模様の意匠の如き、いよいよ出でていよいよ奇に、滾々こんこんとしてその趣向のきざるを見て
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
瓦灯がとうが淡くまたたいている。
大阪の朝 (新字新仮名) / 安西冬衛(著)
あの支那しなではかん時代じだいごろには、圓瓦まるがはらさき模樣もよう文字もじがつけてありました。かはらのこの部分ぶぶん瓦當がとうんでゐます。なかにはまたまんまるでなく半圓形はんえんけいのものもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
海の水平線は画幀がとうの上部を狭くかぎって、青灰色の天空が風に流れている。そこには島山しまやまの噴煙がなびき、雲がっている。
紅蓮白蓮ぐれんびゃくれんの造り花が簇々ぞくぞくと咲きならんで、その間を竜舟りゅうしゅう一艘いっそう、錦の平張ひらばりを打ちわたして、蛮絵ばんえを着た童部わらべたちに画棹がとうの水を切らせながら、微妙な楽のを漂わせて、悠々と動いて居りましたのも
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
やがて奥の木立ちの間に一つの燈籠のがぼんやりと浮き出した。それはここらでしばしば見る画燈がとうである。僕はにわかに剪燈新話せんとうしんわの牡丹燈記を思い出した。あわせて円朝の牡丹燈籠を思い出した。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
段々の御親切有りがとうは御座りまするがわたくし身の上話しは申し上ませぬ、いいや申さぬではござりませぬが申されぬつらさを察し下され、眼上めうえと折りあわねばらしめられたばかりの事
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)