“平張”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひらばり50.0%
ひらば25.0%
へば25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御仮屋おかりやは新しい平張ひらばりで、正面に紫の幕、緑の机掛、うしろは白い幕を引廻し、特別席につづいて北向にうまや、南が馬場でした。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
紅蓮白蓮ぐれんびゃくれんの造り花が簇々ぞくぞくと咲きならんで、その間を竜舟りゅうしゅう一艘いっそう、錦の平張ひらばりを打ちわたして、蛮絵ばんえを着た童部わらべたちに画棹がとうの水を切らせながら、微妙な楽のを漂わせて、悠々と動いて居りましたのも
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「くそっ、カーネギーの金庫を背負った学会がなんて醜態だ。二度や三度の、失敗で平張へばるなんて、外聞があるぞ。俺も、今度こそは往ってと思っていたのに……」
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)