“ひらば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
平場84.6%
修羅場7.7%
平張7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
澪だの平場ひらばだので釣れない時にかかり前に行くということは誰もすること。またわざわざかかりへ行きたがる人もある位。
幻談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おのずからジーンとさしぐまれてくるものがあった。修羅場ひらばの真似をして石の狐の片耳落としたあの少年の日ののどけさが、ゆくりなくもいまここにうれしく蘇ってきたのだった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
広小路の本牧亭ほんもくていや神田の小柳や今川橋の染川で、親爺に連れていって貰って聴いたことのある講釈師の修羅場ひらば。そのヒラバの張扇はりおうぎの入れ方だったっけ、今この自分の槌の入れようは。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
紅蓮白蓮ぐれんびゃくれんの造り花が簇々ぞくぞくと咲きならんで、その間を竜舟りゅうしゅう一艘いっそう、錦の平張ひらばりを打ちわたして、蛮絵ばんえを着た童部わらべたちに画棹がとうの水を切らせながら、微妙な楽のを漂わせて、悠々と動いて居りましたのも
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)