“しゅらば”の漢字の書き方と例文
語句割合
修羅場100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敵の追撃をふり切って夜目にもぼっと白い平沙へいさの上を、のがれ去った部下の数を数えて、確かに百に余ることを確かめうると、李陵りりょうはまた峡谷の入口の修羅場しゅらばにとって返した。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
飛び上がり立ちすくんだ二人の眼前へそれにもまして奇々怪々の物凄い修羅場しゅらばが展開された。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ウム、すっかり忘れていた。あの槍襖やりぶすまにおどろいて、どうのすみで、気を失っているかもしれねえ。……なにしろ裾野すその鏃鍛冶やじりかじで、おそろしい修羅場しゅらばは知らねえやつだから」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)