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『大阪の朝』
ふりがな文庫
『
大阪の朝
(
おおさかのあさ
)
』
川に張り出した道頓堀の盛り場は、仇女の寝くたれ姿のように、たくましい家裏をまざまざと水鏡に照し出している。 太左衛門橋の袂。 舟料理の葭すだれは、まき上げられたままゆうべの歓楽の名残をとどめている。 宗右衛門町の脂粉の色を溶かしたのであろう …
著者
安西冬衛
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「サンデー毎日」1952(昭和27)年8月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
秋
(
ドオトンヌ
)
臙脂
(
べに
)
家裏
(
やうら
)
東雲
(
しののめ
)
瓦灯
(
がとう
)
袂
(
たもと
)