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差免
読み方 | 割合 |
さしゆる | 50.0% |
さしゆるす | 50.0% |
追返し不實の
上科なき者を盜賊人殺と
麁忽の
訴へをなす
事甚だ以て
不屆なり
屹度曲事に申付べき所なれども娘菊が
孝貞に免じ汝が
越度を
差免すなり
落着の後は娘菊を
御免下されなば御吟味
筋も早く御分りに相成申べしと申
立けるに大岡殿其儀は
何成共
苦からず
差免すとありしかば無量庵は
少し白洲の方に向ひコレ九郎兵衞定めて
愚僧を
問糺されしに委細申立たる故勘太郎が
爲し
業と知れ拷問嚴敷詮議あれども何分白状なさず因て
猶又大岡殿白洲へ呼出され其方は一通りならぬ
惡黨なれ共
斯程の
責に
合て白状致さぬは又大丈夫なり
然ながら汝が妻の詞に百兩の金
紙に
包奉納と
書水引にて
結び有しと申立て有る上は白状せずとも
差免と云ふ事なし日々苦痛するは