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難
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むつ
ふりがな文庫
“
難
(
むつ
)” の例文
難
(
むつ
)
かしい仕事をひきうけて、それを成るべく疲れないで仕遂げようとする前の晩は、西枕で寝るのが一番いいとしてあります。
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
『
此方
(
こつち
)
へお出でなはツとくれやす。』と女は、
難
(
むつ
)
かしい字の書いてある
唐紙
(
からかみ
)
を開けて、
二人
(
ふたり
)
を次ぎの十疊へ
誘
(
いざな
)
ふた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
私にはわかりません——それを申上げるのは
難
(
むつ
)
かしうございます——決して目につく程の事ではございませんけれど、あの方が、あなたに物を仰しやればお解りになりますよ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
難
(
むつ
)
かしい書物を手にしている。
今世風の教育
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
自分でなくてはその解決は
難
(
むつ
)
かしいとさへ思つてゐたが、門を出る時には、これからの日本は何よりも教育が大事だと思ひ込んでゐたらしかつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
しかし私の云ひ度いことを口に云ひ現はすのは
難
(
むつ
)
かしい。フアンディンは、あなたも知つてるやうに、物の音などは
微
(
かす
)
かになつてこだまして消えてしまふやうな深い森に
埋
(
うづ
)
もれてゐるのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
何故といつて、倫理はそれを実地に行ふのには随分
難
(
むつ
)
かしい事も多いが、唯講義するだけなら、書物とそして静かな
聴衆
(
ききて
)
さへあつたら十分なのだから。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そして台所の
附近
(
まはり
)
をうろ/\捜し廻つてゐたが、お茶が入れてないのを見ると、急に
難
(
むつ
)
かしい顔をして
薬鑵
(
やくわん
)
の湯を台所一杯にぶち
撒
(
ま
)
けて引き揚げて往つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
居合はす実業家達は、この
難
(
むつ
)
かしい
漢語
(
ことば
)
を聞くと、また感心したやうに一斉に首を
掉
(
ふ
)
つた。勝田蔵相は苦し紛れに「犬馬」のやうにあんぐり口を
開
(
あ
)
けて笑つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
海洋自由の問題が、英国と米国との間にどうやら
難
(
むつ
)
かしいこだはりを拵へさうになつて来た。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
善
(
い
)
い小僧をさがすのは、
善
(
い
)
い主人を捜すよりもずつと
難
(
むつ
)
かしい。
善
(
い
)
い主人に出会つた小僧は、無論仕合せには相違ないが、
善
(
い
)
い小僧に出会つた主人の仕合せとは比べものにならない。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「短い演説は
難
(
むつ
)
かしいものだとむかしから言ひ伝へてきたものだが、
俺
(
わし
)
はずつと以前ほんとに短い演説で、すばらしく立派なのをやつたことがあつた。演説はたしかに
大受
(
おほうけ
)
だつたよ。」
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
他
(
ひと
)
には何かと
難
(
むつ
)
かしい事をさせたがるものだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
可哀
(
かあい
)
さうに
生活
(
くらし
)
が
難
(
むつ
)
かしいんだわ。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“難”の意味
《名詞》
(ナン)災難。
(ナン)欠点、難点。
(出典:Wiktionary)
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“難”を含む語句
難有
困難
有難
気難
災難
難波津
難波
非難
患難
難渋
難所
危難
為難
艱難
苦難
難波江
出難
事難
出来難
小難
...