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難
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むつか
ふりがな文庫
“
難
(
むつか
)” の例文
こんなぽつちりした俸給では、定めし
生活
(
くらし
)
も
難
(
むつか
)
しからうといふ訳でもあるまいが、
白堊館
(
ホワイトハウス
)
の家賃だけは、別に取立てない事にしてある。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
フウ、『ナショナル』の『フォース』、『ナショナル』の『フォース』と言えば、なかなか
難
(
むつか
)
しい書物だ、男子でも
読
(
よめ
)
ない者は
幾程
(
いくら
)
も有る。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
どんなに
難
(
むつか
)
しかつたことだらう! 子供は、感じることが出來ても、その感情を理解することが出來ない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
私も歩き出しながら、やっとその野薔薇の小さな
茂
(
しげ
)
みの前に達した。そうして今しがたその人のしていたような
難
(
むつか
)
しい姿勢を
真似
(
まね
)
ながら、その上に身を
跼
(
こご
)
めてみた。
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
口ではいえるが、またやさしいが、同時に、
難
(
むつか
)
しい。生きとし生けるものすべて、この問題を課せられている。その自覚もない者は、死を
惧
(
おそ
)
れぬのでなく、生もよく知らない人というほかはない。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
完全
(
かんぜん
)
に
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
すことはよほど
難
(
むつか
)
しいのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
ところが、その頃エシオピアにも学問好きの王様があつて、
閑
(
ひま
)
さへあると
難
(
むつか
)
しい問題を担ぎ出して来て、埃及王と智慧比べをしたものだ。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
播磨
(
はりま
)
の伊藤といへば
往時
(
むかし
)
からの百万長者、随分
難
(
むつか
)
しい家憲もあれば家風もある。気の毒にもそんな
間
(
なか
)
に生れ落ちたのが今の伊藤長次郎氏。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
渋沢
男
(
だん
)
が孔子を先生扱ひにするやうに、一体
富豪
(
かねもち
)
は
凡
(
すべ
)
て哲学者が好きらしい。何故といつて、孔子は色々
難
(
むつか
)
しい事を聴かせて呉れる上に滅多に金を
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そして広い熊本で
難
(
むつか
)
しい、理窟つぽい事の解るのは、先づここに集まつた自分達だけだらうといつたやうな顔をした。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
だが、実をいふと、そのお嬢さんは女学校で習つた物以外には、その後余り
難
(
むつか
)
しい
書物
(
ほん
)
は読んでゐないらしかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「忙しいといへば、宅の老人なども貧乏
閑
(
ひま
)
なしで、
迚
(
とて
)
もお望みに
副
(
そ
)
ふ事は
難
(
むつか
)
しからうと思ひますよ。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
弟子はそれを聞いて、師僧の雑炊を拵へるのはなかなか
難
(
むつか
)
しいものだなと思つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“難”の意味
《名詞》
(ナン)災難。
(ナン)欠点、難点。
(出典:Wiktionary)
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“難”を含む語句
難有
困難
有難
気難
災難
難波津
難波
非難
患難
難渋
難所
危難
為難
艱難
苦難
難波江
出難
事難
出来難
小難
...