“幽咽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いうえつ25.0%
ゆういん25.0%
ゆうえつ25.0%
イウエツ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幽咽いうえつ 泉流 水 たんを下る
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朗詠の歌の詞は「新豊しんぽうの酒の色は鸚鵡盃おうむはいの中に清冷たり、長楽ちょうらくの歌の声は鳳凰管ほうおうかんうち幽咽ゆういんす」というのだそうであるが
雑記(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
伊兵衛はようやく黄昏たそがれの色の濃くなった庭上を、植込の蔭に沿って走ると、あとは一気に茶室の土庇の下へ駈け込んで行った……そして、そこでひと息ついたとき、幽咽ゆうえつたる琵琶の音を耳にした。
夜明けの辻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
幽咽イウエツスル泉流センリウ氷下ヒヨウカナヤ
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)