“そそっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粗忽50.0%
刺戟12.5%
12.5%
粗匇12.5%
麁相12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はよほど粗忽そそっかしい男で、ときどきに飛んでもない間違いや出鱈目でたらめを報告するので、湯屋熊のほかに、法螺熊ほらくまという名誉の異名を頭に戴いていた。
半七捕物帳:04 湯屋の二階 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「わたしたちが、あそこまで刺戟そそったのだから、きっと兵を出すとは思うけれど、今日の間に合わなかったとこから推して、少しばかり気がかりだよ」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
といった言葉が、ひどく私の好奇心をそそったからであった。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
「まあ、粗匇そそっかしいこと。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
考えのないって程のあったものだ。斯うした麁相そそっかしい女じゃないと思った。それでもお島は何とも言われやしない。乃公ばかり叱られた。もう乃公は決心した。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)